ご挨拶

大学の垣根を超えて桜咲く

2021年4月1日付けで、ヒトレトロウイルス学共同研究センターのセンター長を拝命いたしました。本来なら定年を迎える年に大役を仰せつかり、身の引き締まる思いです。これまで大学人として受けたご恩をお返しするつもりで、もう一踏ん張りさせていただきたいと思いますので、引き続きご支援の程よろしくお願いたします。

さて、2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって、我々の「安心・安全な日常生活」は大きく破壊されました。COVID-19は、改めて「感染症」が人類の未来に大きな影響を及ぼすことを見せつけ、これまで途上国の問題として片づけられていた「感染症」に対する研究や教育の重要性が再認識されました。4年ほど前、鹿児島大学の馬場先生を始めとする関係者と協力して、本共同研究センター樹立のために文科省との交渉に臨みました。「難治性ウイルス感染症の克服」という共通目標を掲げて、大学法人の枠を越えて統合した研究拠点を形成するという未来志向の理念を、高く評価していただきました。おかげさまで、本共同研究センターは2019年に設立・始動し、限られた人的・物的資源を最適化し、HIV-1、HTLV-1、HBV 研究をこれまで以上に推進していくことが可能となりました。設立以来、両大学からのご支援、センター関係者の努力により、様々な側面で役割分担をしながら世界に開かれた研究・教育の拠点を目指した基盤整備なされてきました。一方で、共同運営の課題も見えてまいりました。今回のような新型コロナだけでなく、いつどのような病原体がパンデミックを引き起こすか分らない時代においては、いまにもまして大学の在り方が問われるようになると思います。まさに、「大学の垣根を超えた研究拠点」の成果が求められると思います。人事も運営も将来展望があって初めて個々のメンバーが納得のいくものになります。ウイズコロナ時代における共同研究センターのありかたを十分に話し合い、戦略的な研究資源の集中や産学連携の促進を行い、共同研究拠点の成果を結実させると共に、各世代の研究者で構成される「持続可能な共同研究センター」への発展を目指したいと考えます。今後ともよろしくお願いいたします。

ヒトレトロウイルス学共同研究センター
センター長 松下 修三

熊本大学キャンパス長から ご挨拶

2021年4月1日付けで、ヒトレトロウイルス学共同研究センター・熊本大学キャンパス長を拝命ました。このセンターの前身の一つである熊本大学エイズ学研究センターは1997年に設立されて以来、もうすぐ25年を迎えます。また、HIVはその発見以来、40年を迎えようとしています。このような節目にあたり、これまでに成果を挙げて来たHIV感染症/エイズあるいは他の慢性感染ウイルスにおける細胞性免疫や抗体応答などワクチン開発の基盤となる研究開発、ウイルス潜伏化に伴う宿主因子やゲノム解析の研究、小動物モデルによる個体レベルでの感染症研究をさらに推進するとともに、研究教育の国際的な取り組み次世代のウイルス学研究者の育成をさらに活発に実施して行きたいと考えています。

COVID-19の世界的な流行下にあり、感染症の脅威に対して、いかに準備をしておくかが重要であることを改めて痛感する日々が続いています。レトロウイルス学研究を継続する中で、我々自身が得た知見や経験、育成した人材や開発した解析方法、感染症研究に必須な機器や設備などの知的資源を有効に活用するべく、さまざまなレベルで活動を始めています。この中で、生命科学研究部や先端科学研究部など熊本大学内の連携、鹿児島大学キャンパスとの連携、これまでに培った国内外の研究機関との連携が、力強く作用しています。こうした他機関との連携や人材交流をさらに推進していきます。合わせて、こうした取り組みやその成果の見える化を進めて行きます。

我々の国際的な研究、教育活動の一部をYouTubeにて公開しています。ぜひ、ご覧ください。

ヒトレトロウイルス学共同研究センター
熊本大学キャンパス長 上野 貴将

鹿児島大学キャンパス長から ご挨拶

私たち鹿児島大学難治ウイルス病態制御研究センターは、2019年に熊本大学エイズ学研究センターと統合され、両大学をまたいだヒトレトロウイルス学共同研究センターとして生まれ変わりました。世界水準のウイルス研究を行うために、それぞれの研究分野の強みを活かしながら研究力の相乗効果を図るため、お互いの研究領域の乗り入れ、研究設備および機器の共有、人事などの共同運営を行うために発展的に発足しました。そのために両大学の研究部門を所属キャンパスによってではなく、研究テーマに従い4つの研究部門(感染予防部門、病態制御部門、治療研究部門、国際先端研究部門)に新たに再編成しています。

鹿児島大学旧難治ウイルス病態制御研究センターは1993年より25年の歴史をもち、この間、HTLV-1によって起こる血液疾患である成人T細胞白血病(ATL)や神経疾患のHTLV-1関連脊髄症(HAM)、HIV、HBVを中心に、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やエボラ出血熱なども含めた各種ウイルス疾患の病態解明、治療法開発を行ってまいりました。今回の統合を機に、HTLV-1、HIV、HBVを逆転写酵素を持つ広義のレトロウイルスと捉え直しました。世界的な問題となっている潜伏感染や再流行を起こすこれらの難治性ウイルスに対して従来のウイルスを減らしてコントロールするだけでなく、ウイルスを体内から根絶することを目標とした、新しいヒトレトロウイルス学を創って行くとこととしました。そして同時に次世代を担うウイルス研究者の育成を目指します。また鹿児島大学キャンパスでは、今回の統合を機に新たにトランスレーショナル部門を設置し、今まで埋もれがちだった大学の基礎研究のシーズを、これらウイルス疾患に対する治療法として社会実装することを目指します。さらに従来の難治性ウイルスだけでなく、世界の喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症に対しても、新規治療薬や研究開発ツールの開発を通して社会に貢献していくことを開始しています。この様にヒトレトロウイルス疾患に加え世界的問題となる新興・再興ウイルス疾患に対しても、今までの両大学のウイルス疾患研究で培った技術・アプローチを用いて臨機応変に対処してまいります。

これらの目標を達成するため、ヒトレトロウイルス学共同研究センター鹿児島大学キャンパスおよび熊本大学キャンパスの職員は、一体となり精進する所存です。関係各位の皆様、今後ともご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ヒトレトロウイルス学共同研究センター
鹿児島大学キャンパス長 久保田 龍二

鹿児島大学キャンパス
熊本大学キャンパス
ヒトレトロウイルス学共同研究センター

〒890-8580 鹿児島市郡元1-21-24 ヒトレトロウイルス学共同研究センター
〒890-8544 鹿児島市桜ヶ丘8-35-1 (鹿児島大学キャンパス)
〒860-0811 熊本市中央区本荘2-2-1 (熊本大学キャンパス)

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